やっぱりアノ発言について

今朝、サンジャポを見ていたら、倖田來未の発言に対して、西川史子先生がこんなことを言っていた。

「私は36歳なのですが、出産もしてなければ結婚もしていません。
親はどんどん老いてくるし、自分には家族がいない、将来が不安なんです。
だから彼女の発言はとてもショックでした。」

西川先生ですらこんなこと思うんだなって驚いた。

だって、あれだけ美人で医者で、地位も経済力もそれに性格だってなかなか良さそうだし。
そんな人でも「子どもがいない不安」を感じるんだなって。

私自身は今回のことはあんまり関心がないのだけど、
人によって受け取り方が違うのが面白いと思った。
サンジャポのスタジオでは、
「医学的に根拠のないことを発言するのは良くない」
「無知が起こした悲劇」
のように言っていた(発言したのは殆ど男性)。

そうじゃなくて、これに憤っている女性の多くは、西川先生のように、
「不安を煽るようなこと言わないで!」
ってことを言いたいのだと思う。

もしも「35歳を過ぎたら羊水が腐る」が医学的に正しいとしても、
発言が医学的に根拠のある「高齢出産はリスクが高い」だったとしても、問題は同じなのだから。
ただ今回の場合は「医学的に誤り」っていうのが、批判しやすかったので大問題になっただけで。

この手の発言はむしょうに腹が立つっていうのはなんでだろう?
やはり「そんなの自分が一番わかってるって!」と思わされるからだろうな。
出産やその手前の結婚が、自分の意思だけでできることだとしたら、
そういったアドバイスも間違いではないんだけど。

いい人に出会えなかったり、彼氏が結婚を渋ったり、仕事の都合など、
いろいろな要素で結婚が遅くなった女性。それに対して、
「早く子作りした方がいいよ」
っていうのはさ、
「あーあ、ぼやぼやしてるから出産リミット近付いちゃったじゃない。馬鹿だねー。」
って人生否定されているのと同じだと思うのね。

これが、不妊治療で苦労した女性に真剣に言われたのなら、また違った受け取り方ができるんだけどね。

倖田來未に悪意があったかどうかは知らないけれど、
本人もわかりきっていることをわざと不安を煽るように言う人っているね。
いや、やっぱり相手を自分より下に見ていたり、軽く思ってないとこの手の発言ってしないかも。
私も昔似たようなことを言われた(つまり完全に下に見られてたわけね)。

独身の頃、偶然街で会った同級生(二人の子連れ)に、
「まだ独身なの!?早くしないと子ども産めなくなっちゃうよ!」
と言われた。大きな声で。
知ってるっちゅーの!
もともとたいして仲の良くない子だったけど、
この子にはもう二度と会いたくないと思ったし、
心の中で、(ケッ!こんなブサイクな子どもならいらねーよ!)と思った。
子どもたち、ごめんね。